ちぃさなひかり 大きく光れ [なちゅれ]
梅雨入りの少し前から 飛び始めました
今年もとっておきの秘密の場所
夜空の星にも負けないくらい
懸命に けんめいに またたいて また たいて・・・
しばらくの間のんびりと…などと思っている間に、
季節はうんと早く回り続けて、
気がつけばもう蛍の季節も終わってしまいそうな頃となってしまいました。
皆さま、ご無沙汰しております。
まだまだ上達しませんが、今年もホタル撮影にチャレンジいたしましたので、
ちょっとだけ、昔書いたホタルのお話とともに^^
------- 蛍 -------
あれはいつの頃だったでしょうか…
そうそう、もうすぐ梅雨も明けそうだという少し暑い日のことでした。
いつもより少し強い雨音に目覚め、ぼんやりと窓をたたく雨を見ていたころ。
町の真ん中を通る、一番大きな道が川のようにドラム缶を流していったのでした。
そんな事とは夢にも思わず、まだまだのんびりと窓越しの風景に心を奪われていました。
どうして…? って!?
だって、家の隣の休耕田に水がいっぱいたまって池のようだったし、
どこから来たのか分かんないけれど、カルガモがよちよち歩きの子供たちを引き連れて、
その田んぼにやってきていたんだもの。。。
なんて珍しい!!
いつもは裏の川でしか見かけることはなかったのに、
田んぼだよ!!
それもすぐ横の!!
おまけに、田んぼは今や池!
見いっちゃうよねぇ~
などとのんきなことを言っていられたのは、ここまで。
そのうち、ガヤガヤとひとが集まり、
向かいの家辺りに水がたまりだしたから、排水しないといけないとか、
少し先の川が決壊しそうだとか、大騒ぎになってきちゃった。
あたしたちも外に出でみると、裏の川がどうもいっぱいになったようだと大騒ぎ。
ど、川はどうなってるかしら?と、のぞいてみると…
そこにはいつもの緑の草むらを携えている土手の堤防と、
その緑色の上に、茶色の波がこぼれもせずに、チャプチャプと移動している。
あれはなにぃ?
もしかしたら、あれは水なの?
ひぇ~ こんなときにでも表面張力ってあるんだね。
ギリギリだよぉ~
ということで、ご近所揃って避難準備。
我が家は少し下流にある家のほうがやばいということで、
両親が見に行って、途中で流されかけたりと、散々。
そんな雨や川の様子が落ち着いたのが、二日後ごろ。
川は中州や土手が削られ、以前とは見る影もない状態。
この川って、いつもいっぱい蛍が飛んでる川だったんだけどなぁ~
大丈夫だったかなぁ
毎年たくさんの蛍であふれる川も、この年はあまり蛍を見かけることはできませんでした。
そりゃあ仕方がないよね。
あんなにひどい雨だったんだもの。
今年も蛍がいてくれるっことのほうが驚きなんだもん。
自然は、強いね。
ある日、毎年蛍を見に来ている親子が、
今年も小さな虫取り網を持って、いつもの堤防にやってきました。
まだ幼稚園に通い始めたくらいの男の子が言いました。
ねぇ おかあさん
今日は 蛍いないの?
お母さんは、小さな子の手を引きながら辺りを見回して・・・
ほんとね
いつもは、いっぱいいるはずなんだけれど、今年はほとんど見えないわねぇ…
去年、いっぱい雨が降って、蛍さんのお家を流しちゃったからかも知んないわね。
ねぇ おかあさん
蛍さんのお家ってどんなの?
それはね、川の中にある草むらなのよ。
この前蛍を見た後にすごい雨が降ったでしょ
その時、この川の中の草むらも流されちゃったみたいなの。
ほんじゃね んじゃね おかあさん
また蛍さんが住めるように、いっぱい土を入れて草をさして
立派なお家を作ってあげようよ♪
あら ゆーくん
ゆーくんの優しさは、蛍さんもうれしいかも知んないけれど、
ここは、このままにしておいてあげましょう。
んじゃ んじゃ おかあさん
よそでいっぱい蛍を捕って、ここへ持ってきたらどうかなぁ
また蛍さんがいっぱいになるよ♪
それはとっても素敵かも知んないけど、どうかなぁ~
よそから来た蛍さんでいっぱいになっちゃうと、
ここの蛍さんたちは、悲しくならないかしら?
じゃあさぁ 蛍さんのために僕ができることって、なぁに?
ふふふ ゆーくんはとても優しい子ね。
お母さんは、そんなゆーくんが大好きよ^^
蛍さんも、そんなゆーくんの気持ちがとってもうれしいと思うわ。
何かしてあげたい・・って、思う気持ちだけがとても大切で、
後は何もしないで、ただ見守ってあげることが大切なのよ。
どうして・・・?
それはね、 それは・・・
蛍さんたち、自然 て言うものにはね、自分を守るチカラっていうものがあるの。
それはね、
いろんなことをしてあげるより、何もしないで見ていてあげたほうが、
いっぱい いっぱい 湧いてくるものなの。
ほら ゆーくんも同じでしょ
転んだ時、すぐにお母さんが起こしてあげちゃうと、いつまでたっても一人で起き上がろうとしなかったでしょ?
でも、がんばって!!って言って見ていてあげると、ちゃんと一人で起き上がれるようになったわ。
エライなぁ~って、お母さん、いつも思っていたのよ。
蛍さんや、自然さんも同じなの。
いつも先に先にと手を貸してあげていると、助けてあげる手がないと起き上がれなくなっちゃうことが多いの。
大切に思うことが、一番大事なこと。
見守ってあげるってことは、もっと大切なこと。
そして、どうしても・・・っていうときは、一番素敵な手を貸してあげられるように
いっぱい、いろんなことを調べておくようにするって、ステキでしょ^^
蛍さんや自然さんが、泣かないでいられるようにしてあげたいわね。
ぅん ちょっだけ わかった
蛍さん がんばれ また遊びに来るからね
そう言って、その親子はお家へと戻って行きました。
あれから何年たったでしょうか。
今ではすっかり元に戻り、今年もいっぱいの蛍が飛び交っていました。
なんだか、話がまとまらなくなってきた(汗)
読みづらくって、ごめんなさい。
こんど、もう少しまとめておきます^^;
Copyright(c)2005-2012 tozyee ゆめ乃. All Rights Reserved.
ゆめ乃さん、お元気そうで良かったです。
今年も、ゆめ乃さんの素敵な蛍の画像が見られてうれしいです。
そうですよね。手助けも大切なこともあるけど
ただ見守ることが、その人、自然のためになることってありますね。
自分の気持ちの満足ではなく、相手のことを一番に思いやるやさしい気持ちが大切ですよね。
ゆめ乃さんらしい記事に、今回も癒されます。
by アールグレイ (2015-06-29 17:01)
アールグレイさん、こんばんは、ご無沙汰していました。
ありがとうございます。
おかげさまで元気に過ごしています。
家の近くの川は、まだまだ自生の蛍がたくさん飛んでいて、
今年も楽しませてもらっています^^
見ていただけて、とてもうれしかったです。
ぐだぐだになっちゃったお話も、上手にくみ取ってくださってよかった(笑)
ありがとうございました☆
by ゆめ乃 (2015-07-01 01:01)
xml_xslさん
tochiさん
yu-papaさん
こんばんは、ご無沙汰していました。
また見にいらしてくださって、うれしかったです。
nice! ありがとうございました。
by ゆめ乃 (2015-07-01 01:05)
ホタルの輝線。美しいなぁ。
by シルフ (2015-07-01 08:25)
ほんと素敵な場所ですね。
人の手があまり入っていないホタルの楽園を、これからも大切に
見守っていきたいですね。
by basashi (2015-07-01 22:12)
シルフさん、こんばんは。
ホント! 蛍の描く線はきれいですよね。
実際に見ていても、そんな光の筋が見えるようでした^^
見てくださって、ありがとうございます。
by ゆめ乃 (2015-07-03 02:44)
basashiさん、こんばんは。
この場所すごいでしょ!
多重露光で写さなくても、こんなに写るんです。
人里に近い割に、自然な感じで残されている場所なんです。
大事にしなくっちゃと思います。
by ゆめ乃 (2015-07-03 02:49)
さらまわしさん
kaneさん
hideyaさん
ネオ・アッキーさん
こんばんは。
見てくださって、ありがとうございます。
by ゆめ乃 (2015-07-03 02:52)
自然に生息する昆虫(ホタル)のアートですね(^_-)
by yu-papa (2015-08-12 20:42)
yu-papaさん、見てくださっ、ありがとうございます。
お返事が遅れまして申し訳ございません。
蛍は本当に上手に描いてくれるので、いつもドキドキしちゃいます(笑)
あと半年もしたら、次のホタルです。
またいっぱい飛んでくれるといいなぁ・・って思っています。
ありがとうございました。
by ゆめ乃 (2016-10-31 03:09)