お陽さまと青い鳥 [Novel]
なんだか とてもあったかいね
ぼくたち 今日こそ外に出てみるよ
初めての世界って 楽しそうだよね
そんな声が聞こえそうな
あたたかな午後の陽だまり
次の風が吹けば きっと
きみの町でも たくさんの笑い声が
アッタカサとともに 聞こえてるはずだよ
春・・・だもんね
元気です。- part 5 - [Novel]
南側の小さく開いた窓から、ちぃさなすずめの寝床まで光が届き始めた。
その光が、まぶたの上をほんのちょっと通り過ぎようとしたとき、
小雀の眼が開いた。
まぶしーい。
あれ? こんな所からお日様がやってくるなんて、
いったい朝はいつ過ぎてったの?
元気です。- part 4 - [Novel]
その影は、少しずつちぃさなすずめのいる方へとにじり寄って行きます。
それでも夢中になって草の実をついばんでいるちぃさなすずめは、
いっこうに気づく気配もありませんでした。
陽はほんの少し西に傾き、暗闇に隠れていたはずの影が、
はっきりと姿を見せるようになってきました。
元気です。- part 2 - [Novel]
残ったちぃさなすずめも、自分では相当慌てふためいてはいたのですが、
いかんせんまだ飛べない翼。
巣の端っこの端っこまでにじり寄り、パタパタ パタパタ。
ちいさな空気溜りを羽根に受け、ふと身体が浮いたと思うと、
まっさかさまに下まで落っこちていきました。
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