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元気です。- part 6 - [Novel]




空が 深く 深く
闇の中へと沈んでいきました

少し寝坊をしてしまったあたしが
起き出したのは そんな夕刻

雀たちの今日の長かった1日も
終わりに近づいたそんなときでした


さて今日はこのまま起きつづけ
早起き雀たちの様子でも
眺めてみるといたしましょう。。





   最初の頃のお話を、もう忘れてしまったわ・・・とおっしゃられる方は、
   もう一度、最初から読み返していただけると、うれしいんだけどな^^;

   物語を最初から、または続きからと思っていただけるのでしたなら、



元気です -1- -2- -3- -4- -5- -6- -7-つぎへ -8-


お話の順番に番号を振っておきましたので、
よろしければ、お読みになりたい番号をクリックしてくださいませ^^








では、ちいさな冒険者達の様子を、そっとのぞいてみることといたしましょう^^





  お日様の光のやって来るほうへと、飛び続ける子ガラスとちぃさなすずめであったが、
  なかなか森の出口が見つからない。
  こんなに深いところに、あの小屋があったのかどうか・・・。
  今となってはそれすらわかんない。。
  困ったものである。

  それでも2羽は飛び続けて、その間もずっと太陽に向っていた。








  ・・・?!
  ちょっと待って。。
  お日様と一緒に東から西へ向かって、また東に戻って西へ・・・って、
  こんなんじゃ森から出られないって、当たり前だよね。

  早くに親達と別れた子供達には、
  まだまだわかんないことがいっぱいあったのですね。
  あんなに突っ張って、いっぱしの大人の振りをしている子ガラス君でさえ。
  さてさて。。
  これからあの子達はどうやってこの困難を脱出するんでしょうか。
  まあ、見守っていてあげましょうね。


  子ガラスとちぃさなすずめは、迷いに迷ってとっても弱りきっていた。
  ねぇ・・・。
  と、ちぃさなすずめが切り出した。

  わかんなくなっちゃったね。
  僕のせいだ、ごめんなさい。
  カラスさんみたいに早く飛べなかったから、
  カラスさんが僕を振り向いて待ちすぎたんだね。
  だから、方向までくるくる回っちゃったんだよ。
  ごめんなさい。


  ばかだなぁ~。お前のせいじゃないさ。
  おいらだって、初めての遠出だぜ。
  心細いしさ、分かんないことだらけだぜ。
  おまえが謝ることは無いんだよ。

  なぁ。。   淋しい時は、ひとりよりふたり。
  寄り添い合えば、あったかくなるし、淋しさも半分になったろ?
  そしたらさ。
  分かんない時も、ひとりよりふたり。
  誰か、この森に住むものに聞いてみればいいんじゃないか?
  そしたら・・・。
  分かんない事だって、半分に減るし、
  新しい事だって、二倍にも三倍にも増える・・ってことだよな。
  恥ずかしがらないで、いろんな奴に聞いてみようぜ。


  うん。
  それがいいよね。
  僕も、カラスさんと一緒になってから、淋し~いって思わなくなったもん。
  いろんな森の住人さんに、声をかけてみよう♪


  とは、言うものの。。
  真っ黒で大きなカラスと、何処にいるのか分かんないようなちぃさなすずめが声をかけても、逃げてしまうか、
  キョロキョロと見回すかのどちらかで、なかなか話をしてくれる相手も見つかりませんでした。

  すっかり疲れ果て、子ガラスとちぃさなすずめは寄り添って肩をがっくりと落とし、
  大きな木の切り株のところにへたり込んでしまった。
  呆けたような時間だけが、静かに流れていった。

  ああ・・・。
  試練とはこういうものか。
  そんなに何もかもうまく行くはずもない。
  森の陽は、いつもよりずっと早く消えかけようとしていた。


  ガサゴソ  ガサゴソ


  静かになってゆく森の中の、子ガラスとちぃさなすずめのすぐそば。
  ガザガサと、何かがうごめく音が聞こえ始めた。





-part7-に、つづく




  2006-02-12 20:41:31 up
  2008-06- 9 改






この物語を手直しするに当たって、快く相談にのってくださった yannさまに、
ココロより感謝をいたします。 ありがとうございました☆





     *** おぼえがき ***

   6月と言えば衣替えのシーズン・・・というわけでもないのですが、
   いつもこの辺にやってきている焼き芋屋さんが、わらびもち売り屋さんに衣替えをしました^^。
   なんだか、昨年辺りから、夏はわらびもち屋さん・・・と決めたらしいです ( 笑
   涼やかな風鈴の音とともに現れる、このわらびもち屋さん。
   スピーカーから流れる口上がなかなか洒落ていて、思わず聞き耳を立ててしまったりするこの頃です ( 爆


     ♪ わらびぃ~もちぃ  わらびぃ~もち
       早く来ないと い~っちゃ~うよっ

       わらびぃ~もちぃ  わらびぃ~もち
       ほっぺぇ~がおちてぇ~も しらなぁ~いよっ

       わらびぃ~もちぃ  わらびぃ~もち
       早く来ないと い~っちゃ~うよっ
       あわてぇ~て こけてぇ~も しらなぁ~いよっ ♪




     ああ。。。 夏だねぇ・・・。。。 ( 笑





   



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ガンバルおやじ

夕方まで寝れるとは!

by ガンバルおやじ (2008-06-08 05:58) 

gehirn

またまた楽しい素敵なお話の始まり始まりですね。
ガサゴン、ガサゴンがいいことでありますように・・・
by gehirn (2008-06-08 09:21) 

sazan

最近sazanは文字すくなめ。。
最初の夕焼けきれい・・
by sazan (2008-06-08 09:27) 

彩美

暗くなるまで寝ていたということは疲れていたのかな?
初めての旅はいろいろ困難がつきものだよね。
by 彩美 (2008-06-08 17:25) 

yann

お礼を言われるなんて・・・
こちらこそ、素敵な物語をありがとう。

で、わらびもち。
実は大好物なんです。


ああ、いつか本物のわらびもち食べれるかな~?
by yann (2008-06-08 22:14) 

すぅ〜ちん

夜への一枚、オーロラのようですね☆

子ガラス&ちぃさなすずめの冒険、part7 が楽しみです!!

焼き芋屋サンの衣替え(?!)が、おもしろい口上の“わらびもち屋サン”♪(@゚▽゚@)
by すぅ〜ちん (2008-06-09 11:15) 

ゆめ乃

ガンバルおやじさん、こんばんは。
あははははははは。。
この日に夕方まで寝ていたわけではありませんが、
時々は、夕方まで寝ちゃっていることがありますよ(汗)
三日貫徹したときは、起きたくても、全然起きれませんでした。
目覚めたとき、次の日の朝なんじゃないかしら・・・?と、思ったところ、
その日の夕方だったので、ホッとした記憶があります(笑)
眠れるって、すんばらしいです(爆)

by ゆめ乃 (2008-06-10 00:51) 

ゆめ乃

gehirnさん、ありがと☆
また、拙い物語が始まりますが、気を大きく持って、
お付き合いくださいますと、すっごくうれしいです。
よろしくお願いいたします☆

by ゆめ乃 (2008-06-10 00:54) 

ゆめ乃

sazanさん、ありがとう。
この日の夕焼けというか、小焼けというか・・・。
暮れ行く町を、夜の帳と名残惜しむ今日とが、
とても長い時間留まっていてくれました。
ほんとうに、きれいでした。

sazanさんのお写真や、お話の流れは、
どんなに言葉が少なくっても、ちゃんと伝わってくるから、
本当にすごいと思っています。
少ない言葉は、イメージを膨らませられて・・・。
なかなか素敵なことだと思います。
また、見せてくださいね☆

by ゆめ乃 (2008-06-10 00:58) 

ゆめ乃

彩美さん、こんばんは。
また、お話にお付き合いしてくださいね^^
初めての長旅は、ドキドキしっぱなしの小鳥達にとっては、大冒険。
きっと、疲れきっちゃったのでしょうね^^
果てさて、このあとは・・・・(笑)

by ゆめ乃 (2008-06-10 01:02) 

ゆめ乃

yannちゃん、こんばんは。
あの時は^^ ありがとうございました。
どうしようか・・・と迷っているときに、背中を押してもらえたことが、本当にうれしかったです。
ほんとに・ホントに。。。ありがとう☆

へぇ~。。わらびもちが好物なのですか♪
本物・・・というと、蕨粉で作ったわらびもちのこと!?
うちのご近所に来る、このわらびもち屋さんは・・・・。
多分、違うだろうなぁ~(汗)


by ゆめ乃 (2008-06-10 01:08) 

ゆめ乃

すぅ〜ちんさん、こんばんは。
そうねぇ~。。オーロラみたいといえば・・・。
水田に映った夕焼けの帯が、風に吹かれて漣だつと、
なんとなく、もっとオーロラを彷彿させるような気がします。
すごく、美しい光景でしたよ^^

物語にお付き合いくださって、ありがとうございます。
読んでいただけると思うと、すごくうれしくなって、また頑張れちゃうから不思議。
これからも、拙いお話ばかりですが、よろしくお願いいたします☆

わらびもち屋さんの口上は、なかなかでしょ(笑)
この前は、もっとすごいのがあって・・・。
♪ ぷるりゅん ちゅるりゅん ふりゅうふりゅう・・・ゴホゴホ。。。
  つめたぁ~いよ。。。♪
などと、口上だかイイマツガイなんだか、口が滑っちゃったのか・・・
こんなことまで言ってました(笑)
もう、面白くって、聞き耳をしっかり立ててます(爆

by ゆめ乃 (2008-06-10 01:17) 

ゆめ乃

rebeccaさん
Qooさん
k-sakamamaさん
Mercheさん
kemmさん
きぃ*さん
benibanaさん
たたらさん
CARRERAさん
Appledesuさん

こんばんは。nice!をありがとうございました。
拙い物語ではございますが、また、お付き合い。。
どうぞよろしくお願いいたします。

皆さんの所の、今日のお天気はいかがでしたか!?
こちらは、しっかりと天気予報が当たって、
雷に雹に雨と晴れ・・・
とても賑やかな一日でした。
中でも、雷はすごくって。。。
大きな稲妻が、ベカベカと走るのが見えました。
地響きを立てる雷に、慌ててパソコンの電源を切って、コンセントを抜いたのは、言うまでもありませんでした^^

みなさまの所は、大丈夫でしたか?


by ゆめ乃 (2008-06-10 01:30) 

アールグレイ

こんばんは^^
夕暮れ時に、灯りがともりだし、西の空がオレンジ色から暗い夜に入ろうとする時間、なんともいえない気持ちになりますね。
静かな宵に入る休息の時間の訪れのような・・・
カラスさんとすずめさんの不思議な組み合わせの旅物語。
お互いを思いやって、あたたかい空気が流れていますね。
心細いのに誰かが一緒だと、安心して乗り越えていけそうです。
これから、どんな試練が待っているのでしょう。


by アールグレイ (2008-06-11 01:09) 

ゆめ乃

アールグレイさん、こんにちは。
こんばんは・・のご挨拶の始まる頃の、なんともいえない不思議な時間。
このときはちょっとドキドキしちゃうことがありますね。
なんだかわかんないこの気持ちは、逢魔時に住む不思議な者たちの悪戯なのでしょうか(^-^)
ひと時の不思議さに、ココロが弾むときもあります(笑)

お話も読んでくださって、ありがとうございます。
珍道中ですが、無事に成長してほしいと思います☆


by ゆめ乃 (2008-06-17 11:14) 

ゆめ乃

すぅ〜ちんさん
e_chanさん

こちらも見てくださって、ありがとうございます。
途切れがちな更新ですが、また読んでいただけてうれしいです。
サンキュ☆

by ゆめ乃 (2008-06-17 11:38) 

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